誕生秘話

Snapcrafy工房誕生秘話

足跡 はじめに

2023 年、ペットのオリジナルグッズ専門店「Snapcraft 工房」がオープンしました。

オープンしてから今日まで、
たくさんの方に作品を
お買い求めいただき、
温かいレビューをたくさん頂戴しました。

本当にありがとうございます!
今日は、そんなSnapcraft 工房が生まれたきっかけについて、お話させてください。

足跡 愛犬エルシドとの出会い、そして別れ

代表である私の愛犬ヨークシャテリア「エルシド」との深い絆と、
新たな決意が、このショップをオープンするきっかけとなりました。

幼い頃からずっとそばにいたエルシドは、
親戚が飼っていた1 歳の犬でした。

親戚の事業がうまくいかなくなり、急遽引越しを余儀なくされたため、
ペット可だった私の家でエルシドを預かることになりました。

私にとって待望のペットだったエルシドが、来る前日は
嬉しくて眠れなかったほどでした。

愛犬エルシドとの出会い、そして別れスマホ1

それからは毎日一緒で、かけがえのない家族でした。

家族全員が溺愛し、メールアドレスにエルシドの名前を入れるほどでした。

散歩の係は朝は母親で、夕方は子どもたちという感じで分担していました。

散歩に連れていきたい私はいつも他の兄弟を差し置いて、
エルシドを散歩に連れて行っていました。

散歩が大好きなエルシドは家の近くになるともっと散歩したいと
帰るのを嫌がり、甘い私は家の周りを何周もして
帰りが遅くなり、いつも母親に叱られていたのを思い出します。

愛犬エルシドとの出会い、そして別れスマホ2

夜は母親と一緒に寝て、
母親が朝ごはんなどの準備の為に早起きした後、
私のベットに潜り込んでくる、とっても愛しい愛犬でした。

1 歳だったエルシドは、私の成長と共に生きて18 歳で亡くなりました。

18 歳の頃には既に体力がなく、大好きだった散歩には
あまり行けなくなっていました。

だんだん寝ていることが多くなり、食欲もなくなり、
反応も示さなくなってきました。

ある日突然母親から、

「エルシドの元気がない、
もしかしたら今日が最後かもしれない」

と聞かされました。

嘘であって欲しいと願い、その日の仕事を休みにしてもらい、
エルシドの傍にずっといました。
あっという間の18 年間でした。

静かに時間が流れていき、エルシドとの思い出が蘇ってきました。
どのくらいの時間が経ったのかは思い出せません。

愛犬エルシドとの出会い、そして別れスマホ3

エルシドはさすっても起きず、最後に、眠るようにして
静かに息を引き取りました。

本当に安らかに天国に行ってしまいました。

高齢でしたので、いつかはお別れが来ることは覚悟していましたが、
それでも受け入れることはできませんでした。

「もっと大好きな物を
  いっぱい食べさせてあげれば良かった」

「色んな所に散歩に連れて行って
  あげれば良かった」

「もっと一緒の時間を作れば良かった」

などの後悔の想いが溢れだして止まりませんでした。

旅立ってから、私の心にはぽっかりと穴が開いたような
喪失感がありました。

毎日一緒に過ごした愛しい存在がいなくなった現実を受け止められず、
涙が止まりませんでした。

亡くなった時、私や兄弟達は号泣しましたが、
母親は毅然とした態度で葬儀やお墓の準備を進めていました。

一番多くの時間をエルシドと過ごしてきた母親ですので、
とても悲しかったと思います。

そんな中、私たちの前ではみせない様にしていました。

この経験から、私の家族は、それ以来ペットを飼っていません。
あの悲しみがまた起こるという想いがどうしてもよぎってしまうからです。

愛犬エルシドとの出会い、そして別れPC

足跡 数年ぶりの家族でのお墓参り、そして母の涙

エルシドが亡くなってから20 年近く経ちますが、
私は今でも年に数回、動物霊園に会いに行っています。
結婚や子供の誕生など、人生の節目には必ず報告していました。

私は、時々子供たちを連れてエルシドのお墓参りに行くのですが、
高齢の両親はなかなか一緒に行けず、
いつも私が線香を焚き、お花を交換していました。

ある日、私は実家に行き、気分転換も兼ねて
家族みんなで墓参りに行こうと提案しました。

エルシドが眠る霊園は実家から遠く、両親も疲れやすいので、
なかなか行けずにいましたので、久しぶりの家族での墓参りとなりました。

霊園に到着し、お花を買い、線香を焚いた後、母親にお線香を渡した瞬間、
母の目の中に光るものが溢出しているのに気がつきました。

その光はみるみるうちに涙となってあふれ出したのです。
初めて母親が涙を流すのを見ました。

生まれて初めて見る光景でした。
エルシドが亡くなった時でさえ、私たちには見せなかった母親の涙・・・

おそらく歳を重ねて涙もろくなったのでしょう。
母親の涙を見て、私も思わずもらい泣きしてしまいました。

また同時にエルシドが亡くなった時、母親自身、
悲しかったのにも関わらず、動揺している私たちに心配を掛けまいとして、
毅然として振舞ってくれた事に感謝の想いと、
もっと一緒にエルシドと過ごしたかったという想いが溢れだしました。

数年ぶりの家族でのお墓参り、そして母の涙PC 数年ぶりの家族でのお墓参り、そして母の涙スマホ

足跡 エルシドの形をしたクッション、そして新たな決意

家族でのお墓参りの後のある日、
ふとネットで見つけたエルシドに似た
ぬいぐるみ。

母へのプレゼントとして思い切って購入し、渡してみると、意外にも大喜びしました!

ぬいぐるみなんて家にない家庭だったこともあり、その反応に驚きを隠せませんでした。

母は毎晩エルシドのぬいぐるみを抱きしめながら眠り、その温もりを感じて心が落ち着くと言います。

さらに、

「あなたもやってみたら?」

と母親が勧めてくるのです!

いい歳をした大人がぬいぐるみを抱きしめるなんて…と最初は抵抗もありましたが、

半信半疑で試しに抱きしめてみると、不思議とエルシドの記憶が蘇り、
心が温かい気持ちで満たされていくのを感じました。

「そうか、自分自身、まだエルシドの死からまだ完全に立ち直れてなかったんだ」
そう理解した瞬間、涙が止まらなくなりました。

20 年経っても、私自身、エルシドの存在を強く感じていることに驚き、
愛犬との思い出が頭の中をぐるぐる流れ出しました。

ひとしきり泣いた後、ようやく気持ちが治ったように思います。

この経験は私に大きな衝撃を残し、
私と同じようにペットロスや隠れペットロスに苦しむ人々に寄り添いたいという気持ちが芽生えました。

そして、ぬいぐるみが立ち直るきっかけになるのであればとグッズ制作を始めました。

家族でお墓参りに行ったことをきっかけに、
うちの子グッズ専門店 Snapcraft 工房」が誕生しました。

エルシドの形をしたクッション、そして新たな決意PC エルシドの形をしたクッション、そして新たな決意スマホ

足跡 ショップを通して得たもの

ショップをオープンして、私自身にも大きな変化がありました。
エルシドが亡くなってからペットを飼っていませんでしたが、
それは失った悲しみがあまりにも大きくて、
新しい家族を迎える勇気が出なかったからです。

しかし、お客様とやり取りをしたり、愛犬・愛猫の写真を頂いて商品を制作する度に、
その温かさに触れ、いつか私もまたペットを迎えたいと思うようになりました。

それは、このショップを通して、ペットロスという悲しみよりも、
ペットとのかけがえのない思い出を形に残す喜びの方が大きいと実感できたからです。

足跡 Snapcraft 工房でできること

工房は、大切なペットとの絆を形に残し、
ペットロスに苦しむ人々に寄り添う温かいショップです。

愛するペットとの思い出を形に残したい方、
ペットロスでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
お客様の想いを丁寧に形にいたします。

Snapcraft 工房でできることPC Snapcraft 工房でできることスマホ